カフェ開業を目標にしてから片間の片隅にシコリのように残るある問題、それは、
セブンの100円コーヒー
たった100円でおいしいコーヒーを飲める。そう、おいしいことが問題だ。缶コーヒーより安いのに断然おいしい。コーヒーのおいしさを決める最大のパラメーターは豆の品質と鮮度。100円コーヒーだから粉からドリップするのかと思ったら、自社開発のコーヒーマシンを使って注文後に焙煎豆を挽く方式。正真正銘のできたてのコーヒーだ。低品質の豆を使ってるならまだ勝算があったがどうやらそれなりによい豆を使っている模様。今日の記事では演繹法推定を使ってコンビニ100円コーヒーを起点にコーヒービジネスを分解していく。
コンビニ100円コーヒーは、カフェ開業を目指す私にとって大きな課題です。その仕組みを理解することが、成功への鍵かもしれません。
「演繹法(えんえきほう)」は、一般的な法則や原理から特定の結論を導き出す推論方法です。演繹法は、前提が正しければ結論も必ず正しいという特徴を持ち、論理的な確実性があります。
コンビニコーヒーの驚くべき実態
1店舗あたり平均販売数量は130杯。売上は1日わずか13000円。 このデータは、テイクアウト専門のコーヒー専門店はビジネスとして成り立たないことを教えてくれている。30日営業して月39万円の売上では全然足りません。
1店舗当たり1日平均130杯弱の販売数になる。
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コンビニのコーヒーだからなせる力技。「100円コーヒーで集客できればそれで十分だって?」 いやいや、たしかにセブンのコーヒーの原価率は50%。コーヒーチェーン店のコーヒーが原価10%と言われる中で圧倒的に原価率が高い。しかし、コンビニで販売している他の食品の原価率が70%~80%と考えると、優秀な粗利製造機もといコーヒー製造機だ。
セブンのコーヒーの原価率は46~47%、粗利率は約53%
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コンビニコーヒーの品質と価格の謎
話を戻す。豆の原価率50%ということは、話を簡単にして、50円の豆に0円の水を足して100円で売っていることになる。(単純化してますよ。)注目は、結構良い豆を使っているということ。
スタバの豆の原価率が20%だとすると400円で売っているコーヒーの原価は80円ということになる。1杯あたり80円と50円の豆の味の違い。客層の99%を占めるライト層にこの違いがわかるとは思えません。
はじめは「コンビニコーヒーは粉から作るインスタントコーヒーじゃないの?」と考えましたが、なんと注文後に豆を挽きます。本物の挽きたてコーヒーです。
コーヒー豆は機材のなかでミルで挽いて抽出する
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この全自動コーヒーマシンは富士電機との共同開発らしい。その富士電機が2023年から発売を開始した業務用のコーヒーマシンの販売価格は130万―140万円。セブンの新型コーヒーマシンもこれと同型と推測して位だろう。つまり100円コーヒーは、それなりのコーヒーマシンで作られている。
価格は130万―140万円
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コンビニ100円コーヒー 中間まとめ
- 高品質の豆
- 高性能のコーヒーマシン
- 絶対的なおいしさの挽きたてコーヒー
- テイクアウト専用で完全セルフサービス
- 圧倒的安い販売価格
- 原価率が高いが店内の他商品より利益の出せる商品
スケールメリットを出せない個人経営の喫茶店がどうやってこのモンスターに勝てるのか?
発想の転換:カフェコーヒーの魅力
ここで発想の転換です。
コンビニコーヒーを飲まずになぜ人々はカフェコーヒーを飲むのか?
疑問を逆転してみました。 (店内の雰囲気や店員さんの好感度など主観的評価を除外します。 ライト層視点で見る、コンビニ100円コーヒー対カフェ400円コーヒー
- 豆の品質はほぼ同じ
- コーヒーマシンの性能はほぼ同じ
- 挽きたてのコーヒー
- 座席で飲める
- テイクアウト可
カフェビジネスの本質は、コーヒーの味だけでなく、提供する空間や体験にあるのかもしれません。これが50代からのカフェ開業のヒントになりそうです。
カフェチェーン店の儲けの仕組み
コーヒーチェーン店の儲けのしくみが見えてきましたよね? 座席で座って飲むコーヒーをテイクアウトでも同価格で販売している。
スターバックス主利用者では「ドリンクのテイクアウト」の比率が他の層より高い。
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コーヒーチェーン店の400円コーヒーのうち200円は座席代。 その座席台の原価をゼロにできるのがカフェのテイクアウトメニュー。
場所代のかからない高利益率のテイクアウトドリンクを買わせるブランディング。スターバックスの店内が常に満席な理由がわかったとき頭に電撃が走りました。
おや、玄関にだれか来たようだ。
カフェビジネスの奥深さ
冗談は別にして、リアル経済では効率的市場仮説は成り立たない。ときに人間は非合理的な選択を行う。それを行動心理学とよぶらしいが。とにかくひとを相手にする商売は単純じゃないから面白い。やってみないとわからないことが多いから楽しい。
この分析から、カフェ開業を目指す私たちは何を学べるでしょうか? コーヒーの品質だけでなく、提供する空間や体験の価値、そしてテイクアウトビジネスの戦略的活用が、成功への鍵となるかもしれません。50代からの挑戦には、これらの洞察を活かした独自の戦略が必要不可欠です。