ブログを生成AIに書かせるのはアリなのか?(第38話)

生成AI ブログ Google Schema.org
ブログを生成AIに書かせるのはアリなのか?

最近、生成AIを使ってブログ記事を作成することが増えてきた。でも、それって本当に大丈夫なのだろうか?Googleは生成AIが作成したコンテンツにペナルティを加えるのかどうか。また、Google検索アルゴリズムと親和性の高いSchema.orgに、生成AIが作成したコンテンツを表す構造はあるのか。この2つの視点で考察してみたい。

生成AIを使ったコンテンツとGoogleの検索結果

生成AIで作成された記事が、Googleの検索結果にちゃんと表示されるのか、それともペナルティを受けてしまうのか、心配になるところだ。特に、Google AI 検索エンジンのアルゴリズムがAI生成コンテンツをどう扱うのかがポイントである。

Googleの検知とペナルティについて

現状のGoogleのスタンス

2024年10月現在、GoogleはAIコンテンツ検出の技術を公表していない。

Google検索セントラルブログ - Google 検索と AI コンテンツ

このページのよくある質問に注目したい。かなり面白い内容だ。

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Googleは生成AIを使ったコンテンツ作成に対してポジティブな姿勢を示しているようだね。これは面白い展開だ!

Google 検索で AI 生成コンテンツを禁止しないのはなぜですか?

自動化は有用なコンテンツを作成するために制作の現場で長い間使用されてきました。AI を活用することで、これまでにない面白い方法で有用なコンテンツを作成したり、コンテンツをさらに改善したりできます。

Googleから生成AIを使ったコンテンツ生成に対してポジティブな姿勢が伺える。専門性の高い知識や面白いネタを持っているのに文章力に自信がない人たちに向けて、AIを活用してブログを書け!と言っているように聞こえるのは私だけだろうか?

Google 検索では、質の低い AI 生成コンテンツによって検索結果が占領されてしまわないよう、どのような対策を講じていますか?

質の低いコンテンツは Google 検索が取り組んできた課題として目新しいものではありません。Google は長年にわたって、人間と自動化の両方が作成した低品質コンテンツに対処してきました。コンテンツの有用性を判断するためのシステムや、オリジナルのニュース報道を優先するためのシステムなどを導入しています。そうしたシステムは定期的なアップデートにより、常に改善が図られています。

「余計なお世話だ」と言わんばかりだ。まあ確かに、Googleの検索結果に有用なサイトがヒットしなくなるなら、利用者としては使わなくなるだけだから、彼らのビジネスモデルとアルゴリズムの問題なのだろう。

Schema.orgで生成AIの関与を示す方法

生成AIの関与を示すプロパティはあるのか?

2024年10月現在、Schema.orgには生成AIが記事作成に関与したことを直接示す特定のプロパティは存在しない。では、どうすれば生成AIの使用を明確に伝えられるのだろうか?

代替手段

著者情報の詳細な記述

authorプロパティを使用して、記事の著者情報を詳しく記述することができる。例えば、著者として「AIアシスタント」と記載し、人間の編集者やライターと共同で作成したことを示すのも一つの方法である。

記事の作成プロセスの記述

JSON-LDを使って構造化データとして記述することもできる。以下はそのサンプルだ。


{
    "@context": "https://schema.org",
    "@type": "Article",
    "headline": "ブログを生成AIに書かせるのはアリなのか?",
    "author": [
        {
            "@type": "Person",
            "name": "ライターの名前"
        },
        {
            "@type": "Person",
            "name": "AIアシスタント"
        }
        ],
    "editor": {
            "@type": "Person",
            "name": "編集者の名前"
        },
    "contributor": {
            "@type": "Person",
            "name": "HTMLコーダーの名前"
            },
            "description": "この記事は、生成AIと人間の編集者が共同で作成しました。"
}

生成AIの役割と名前

特に、HTMLコーダーについては生成AIに代行させることはとても効果的だ。生成AIは、HTMLやCSSのコーディング能力に優れており、自然言語処理を使って関連ページを抽出することなどが得意である。つまり、コードの自動生成や修正、デバッグなどを高速かつ正確に行うことができる。

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生成AIをHTMLコーダーとして活用するのは、効率的で面白いアイデアだね。でも、その場合の名前の付け方には注意が必要かもしれない。

この場合、HTMLコーダーの名前は何と書くのがよいのだろうか?「ChatGPT」や「Claude」といった生成AIの名称を記載するのも一案だ。(でも、それでいいのか?)

結局、生成AIにブログを書かせるのはアリなのか?

結局のところ、ブログを生成AIに書かせるのはアリなのか?答えは「アリ」だ。高品質でユーザーに価値を提供できるのであれば、AIを積極的に活用すべきだ。だが、それが低品質なコンテンツであれば評価が下がる可能性がある。

面白いネタを拾えたので、次回の記事では生成AIと共同で作ったブログ記事の適切な構造化データ(JSON-LD、Microdata)の書き方について考察してみたい。Google 生成AI 検索の使い方や、AI生成コンテンツの開示方法についても深掘りしてみようと思う。(次回もお楽しみに!)

ブログを生成AIに書かせるのはアリなのか? ビジュアルまとめ

ブログを生成AIに書かせるのはアリなのか? Googleのスタンス ・AI生成コンテンツを禁止しない ・品質重視の姿勢 ・有用なコンテンツを評価 Schema.orgでの表現 ・著者情報の詳細記述 ・JSON-LDでの構造化 ・AIの役割明確化 結論:条件付きでアリ 高品質で価値あるコンテンツなら積極的に活用